【レストアスクール】計測が早くて正確!
1965 T100SC レストアスクール M様2日目
前回、エンジンを降ろしてクランクケースを割ったところで終了しましたので、今回はクランク周りの分解と計測をしていきます。
まずはコンロッドを外していきます。ハーレーは一体型のコンロッドですが、トライアンフは分割型のコンロッドになっています。



トライアンフの泣き所?スラッジチューブを外していきます。
オイルフィルターがないトライアンフは、オイルを浄化するのにクランク中のスラッジチューブにオイルがを通過させ、クランクの遠心力を利用してオイル中の金属粉などを取り除く仕組みとなっています。
そして、それを掃除するには、腰下、クランクをばらして洗浄するしか方法がないという、なかなか恐ろしい仕組みとなっています。
まめなオイル交換が必要ですね。

スラッジが溜まってますねー。
簡単には抜けませんでした。治具を作っておきますので、抜くのは次回ですね。

まずはビッグエンドジャーナルの計測をしていきます。
T側が36.52mm、D側が36.515mm。Standardサイズ内に収まってます。とりあえず一安心。

クランクシャフトのベアリング軸受部。T側は29.98〜99mm、D側は36.505〜36.52mm。
T側は650より太い?新品ベアリングを入手して測定してみます。
D側はこの年式だとベアリングではなくてブッシュ。シャフトに対してブッシュは0.1mmのクリアランス。部品は出なそうだし製作ですね。


カムシャフトに対してブッシュはT側が0.05mmのクリアランス。D側は0.09mm。



ピストンを計測し、シリンダーを計測しようとしたところ、大きなクラックがありました><
残念ながら使えません。

そういえば予備部品にシリンダーあったなと思い見てみると、タペットカムフォロアーの部分が半分ない><
シリンダーの新品リプロを買うか、良品中古を探すか、これを直すか。悩みますね。

しかし、まあ計測が早くて正確。はじめてとは思えませんね!シリンダーケージの0セットでハマる人が多いのですが、いつも1発合格です!
まだ時間があるのでヘッドをバラしていきます。
ロッカーアームシャフトに対してブッシュのクリアランスは+0.06〜0.08mm


思ってたより進みました!次回はバルブ周りのチェックです!
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