S&S Bキャブの始動方法と調整方法
S&S Bキャブレターのエンジン始動方法(儀式とも呼ばれる)と調整方法についてまとめました。
Bキャブは旧車のスタイルにマッチングする見た目からとても人気があります。パワーも結構ありパンチの効いた走りができます。ロングセラーだけあってメンテナンス性も良く、オススメのキャブレターです。
ただ、たまにエンジンが掛けづらいという声を聞くことがあります。しかし、しっかりとオーバーホールされたBキャブは、やり方さえ間違わなければエンジンは掛けやすいキャブレターなのです。
まずは、この3つのスクリューの名前と位置、役割を覚えてください。また、コツを掴むまではエアクリーナーが付いている場合は一度外して、スロットルプレートの状態が見えるようにください。

エンリッチナー
チョークはキャブの入り口に蓋をして混合気を濃くする機構ですが、エンリッチナーはアイドルポート側の負圧が高くして、アイドルポートから適正なガソリンを吸い出す機構となります。
アイドルスクリュー
スロットルプレートの開度を調整するスクリューとなります。


ミクスチャースクリュー
空気とガソリンの混合気の割合を調整するスクリューとなります。
Bキャブの始動方法(儀式)
- イグニッションキーをOFFの状態にします。
- アイドルスクリューを反時計回りに回転させて緩め、スロットルプレートを全閉の状態にします。ここ重要です!
- エンリッチナーを引き上げます。
- アクセルを〝全閉〟にします。全開ではなく全閉です。ここをチョークのように全開にする方がいらっしゃいますが、先述の通りチョークとは機構が違いますので全閉です。
- 空キックを2, 3回します。シュポッと吸い込んでいるような音がするのが正解です。しない場合はスロットルを開けているか、スロットルプレートが開いています。
- アイドルスクリューを時計回りに回転させて締め、スロットルプレートが3mm位空いた状態にします。
慣れてくるとこの工程をスキップして8のアクセル開度で調整できます。 - イグニッションキーをONにします。
- アクセルを全閉の状態でキックします。(反動であおってしまうのでアクセルではないところに手を置いてください)
- 3回以内に掛かるのが正常です。
- エンジンが掛かったら、エンリッチナーを降ろします。
- アイドリングが高いと思うのでアイドルスクリューを反時計回りに緩めて、アイドリングを安定させます。



バッテリー点火方式で、キックを10回してもエンジンが掛からない場合、何か操作を間違えているか、不具合があると思ってください。
エンジンが掛からない場合、最低限、上から順に以下の点を確認してください。
- ガソリンが来ているか。
- バッテリーは正常か。
- 火花は飛んでいるか。
- プラグがガソリンで濡れている場合は乾かしてください。
- 汚れが酷い場合は真鍮ブラシ等で清掃してください。
- エンリッチナーがつまってないか
ガソリンタンクの残量を確認、フューエルコックの状態確認、チョーク状態でキックしてガソリンが吹き出るか確認。
6Vバッテリーの場合は6V以上、12Vバッテリーの場合は12V以上電圧があるか確認。

電源をONの状態でプラグを外してプラグキャップに付けた状態で金属部分に電極を当ててキックし、火花が飛んでいるか確認。
エンリッチナーを上げたままだとエンジンが掛からなかい場合、エンリッチナー経路が詰まっている可能性が高いので清掃しましょう。
Bキャブレターの調整方法
エンジンが掛かった場合の調整方法をまとめました。
ミクスチャスクリューは主にアイドリング時からスロットル開け初めの燃調を調整するスクリューとなります。
時計回転に閉めれば燃料は薄くなり、反時計回転に緩めれば濃くなります。
アイドリングが一番高くなり、かつ、黒煙が吹かない、かつ、アイドリングが安定する位置に調整しましょう。
Bキャブの場合、全閉状態から1回転と1/4 から 1回転と3/4の開度が基準値となります。
油面が正常であるならば、この範囲に収まらない場合、インターミディエイトジェットの番手を変更しましょう。

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