はじめてのソロキャンプツーリング #道具準備編
キャンプの経験もなく、ロングツーリングもしたことない筆者が、いきなり東京から北海道1周ソロキャンプツーリングに行ってしまおうという企画です!ソロキャンツーでのヴィンテージバイクならではの事項なども合わせてお伝えできればと思います。
道具準備編では、経験者からのアドバイスや、サイト・SNSなどで調査した結果を元に、これだけ準備すれば安心してキャンプツーリングに行ける!筆者が実際に購入したキャンプ道具などを選定理由と共に紹介していきます。
キャンプツーリングに必要な道具
キャンプツーリングとひとえに言っても多種多様なスタイルがあると思います。
- とにかく荷物数を抑えて軽量性・機動性を重視するスタイル
- 長期間滞在など快適性を重視したスタイル
- 飲食や趣味など嗜好性を重視したスタイル
- 旅先で仕事も兼ねるワーケーションスタイル
- 自炊しない外食オンリースタイル
今回は、北海道1周するのに2週間程度の期間をみていて、ひとりバーベキューを楽しんだり、ある程度の快適性と嗜好性を重視したスタイルとして選定しています。その中で必須の道具と、推奨の道具を分けてご紹介します。
お金を掛けるべき(ケチらない)順番としては以下を推奨します。
- 寝具
- 危険性のあるグッズ
- リラックスグッズ
長い距離を走るようなキャンプツーリングは体力を削られますので、いかに疲れを取るかということが大切になります。睡眠不足は大敵ですので寝具にはお金を掛けましょう。
01必須ギア
シートバッグ
チョッパーでシーシーバーがある場合は縦型のものを組み合わせるとカッコいいのですが、筆者のナックルは純正スタイルなので横型を選択しました。
シートバッグで誰に聞いても勧められるのがこちら。
「TANAX MOTO FIZZ キャンピングシートバッグ2 MFK-102」
別でレビュー記事を書きますが、選定理由は以下になります。
- たくさんの方が勧めている
- 容量が大きく、両側10cmずつ拡張もできる
- サイドから荷室にアクセスできる
- Dカンやゴム紐が多数あって外付けが色々できる
- 小物も分けて色々入れられてわかりやすい
今回は長期宿泊で快適仕様のため荷物が多めです。このタナックスシートバッグは59Lのタイプを選択しました。広げれば75Lまで収納できます。
テント
テントは荷物を入れるスペースや余裕がほしいため、実際に使う人数にプラス1人した使用人数のテントを選ぶのがオススメです。
今回、筆者が選択したのはこちら。
「キャプテンスタッグ エクスギア アルミツーリングドーム 2UV」
選択理由はこちら。
- 収納サイズが50×14×14cmと、かなりコンパクトに積載可能で、タナックスのシートバッグに拡張しなくても収納できる
- 対水圧がPU2000mmと雨の日でも安心
- 前室が広く、使い勝手が良い
- 安い
次点で迷ったのがこちらです。こちらの方が少しサイズが小さいのでキャプテンスタッグに軍配が上がりました。
「コールマン ツーリングドーム ST 1~2人用」
寝袋(シュラフ)
寒くて寝れなかった、なんてことがあると気力も体力も奪われ、せっかくの楽しいキャンツーが台無しになってしまいます。シュラフはお金を掛けて快適な睡眠を心がけましょう。
寝袋(シュラフ)の選択では、中綿素材、形状、適応温度の3点を考慮して選択していきます。
中綿素材
まずは中綿です。中綿は、ダウン(羽毛)製と化学繊維製の2種類があります。簡単にメリット・デメリットを挙げると以下になります。
ダウン(羽毛)製
メリット
- コンパクトに収納できる
- 軽い
- 暖かい
デメリット
- 価格が高い
- 自分で洗濯できない
- 雨に弱い
化学繊維製
メリット
- 価格が安い
- 自分で洗濯できる
- 雨に強い
デメリット
- 畳んでも小さくなりづらい
- 重い
- ダウンより暖かさが劣る
形状
形状は封筒型とマミー型の2種類があります。
掛け布団のように広げたり使い勝手が良いのが封筒型で、熱を逃しづらくて保温性を重視しているのがマミー型となります。
封筒型
マミー型
適応温度
寝袋(シュラフ)は一般的に「夏用シュラフ」「3シーズン用シュラフ」「冬用シュラフ」の3タイプがあります。そして、それぞれ適応温度領域が明記されていて、以下の3種類の表記があります。
コンフォート(快適な温度)
代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人(例:女性 160cm / 60kg / 25歳 )が、リラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できる温度
リミット(快適に過ごせる最低温度)
代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人(例:男性 173cm / 70kg / 25歳)が、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠できる温度
エクストリーム(限界使用温度)
代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人(例:女性 160cm / 60kg / 25歳 )が、寝袋の中で丸まった状態で厳しい寒さを感じ震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられる温度
選び方としては、コンフォート(快適な温度)に5°Cプラスしたものが、快適に寝られる外気温の限界と考えると安全のようです。
※コンフォートが5°Cの寝袋の場合、外気温は10°Cまでということになります。
以上の3点と価格を鑑みて、筆者が選択したのはこちら。
「Hilander(ハイランダー) ダウンシュラフ 600」
選定理由は以下になります。
- 暖かくてコンパクトに収納できるダウン(羽毛)製がよかった
- ダウンでは他に比べてかなり安い
- 暑いときやちょっとした移動時に足を出せる
- 真冬の寒冷地以外オールラウンダーに使える
注意点として、ハイランダーは、コンフォート、リミット、エクストリームの表記がなく、使用下限温度という表記になっています。ダウンシュラフ 600は使用下限温度が0度となっていますが、色々と口コミなどを見ていると、使用下限温度に10℃プラスしたものが快適に寝られる外気温の限界と考えると安全のようです。
本当は一流ブランドのナンガが欲しかったのですが、さすがに価格がネックで手が出ませんでした。
「ナンガ オーロラライト 450 DX」
マット
直接、テントに寝袋で寝ると、地面の凹凸を感じたり、硬くて心地悪かったり、冷気が伝わってきたりと睡眠の邪魔をされてしまいます。そこでマットの出番です。マットは地面の凹凸を吸収し、地面からの冷気を遮断してくれ、睡眠の質を大きく左右します。
タイプは、以下の3点があります。
- インフレータータイプ
- エアータイプ
- クローズドセルタイプ
インフレータータイプ
ウレタンフォームなどのクッション材を空気でふくらませて使用するタイプです。寝心地は抜群で保温力も高いです。厚みが増すほど快適ですが収納サイズも比例します。キャンツーの場合は収納スペースの関係で薄型を選択せざるを得ませんのでやや不向きかもしれません。
エアータイプ
マット内に空気を入れてふくらませて使用するタイプです。クッション性は高いのですが冬場の保温力は期待できません。収納時は最も軽量コンパクトになりますが、空気のみの力で身体を支えるため、穴が空いたりパンクしたらマットとしての機能はなくなってしまうのが難点です。
クローズドセルタイプ
ポリエチレンやEVAフォームなどの弾力性のある合成素材を使用したマットのタイプです。クッション性は厚みに比例し、保温力も高いです。空気を使わないので砂利の上で使う場合などもパンクの心配はありませんが、収納時はかさばるのが難点です。
それぞれ、利用シーンによってオススメは変わるのでいくつか紹介しておきますが、クローズドセルタイプが色々と使い勝手が良いかと思います。
今回、筆者は下記で紹介する「コット」を使用することにしたので、マットはかさばらないエアータイプを選択しました。
インフレータータイプ
エアータイプ
クローズドセルタイプ
チェア
キャンプでは座っている時間もかなり長いため、安物ではなくリラックスできる良いチェアを選択すると快適に過ごせます。
筆者が選択したのは、長時間座っても疲れにくいと評判のこちら。
「Helinox(ヘリノックス) アウトドアチェア チェアワン」
選定理由は以下になります。
- 組み立てが簡単
- グラグラしない・すぐに立ち上がれる・フィット感があるなどの椅子としての基本評価が高い
- シートバッグに収納できる
こちらも肘付きで魅力的でしたが、サイズと重さを鑑みてチェアワンに軍配が上がりました。
テーブル
食事したり物を置いたりと利用シーンが多いテーブル。筆者が選択したのはこちら。
「Linkax アルミ製 アウトドアテーブル」
選定理由は以下になります。
- 組み立てが簡単
- 軽くて持ち運び便利
- とにかく安い!
クッカー
自炊したりお湯を沸かしたりと重宝するのがセットになったクッカー。筆者が選択したのはこちら。
「Overmont アルミ クッカーセット」
選定理由は以下になります。
- ソロキャンプにちょうど良いサイズで一通りのセット
- 持ち運び便利
- とにかく安い!
バーナー
お湯を沸かしたり、調理したり、これひとつとクッカーがあればできちゃいます。火器は重大事故につながるので、安物を買わず信頼ある有名メーカーから選択しましょう。筆者が選択したのはこちら。
「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB」
選定理由は以下になります。
- 実績充分、信頼あるメーカー
- 家庭でよく使う、安く、どこでも売ってるガス缶が使える
- コンパクト収納
ランタン
キャンプでの夜を照らす光源のランタン。キャンプサイト全体を照らしたり、テント内を照らしたり、トイレに行くときに使ったりと、まさに必須アイテムです。
種類も「ガソリンランタン」「ガスランタン」「灯油ランタン」「LEDランタン」とありますが、筆者が選択したのはこちら。
「キャリー・ザ・サン ソーラーランタン」
選定理由は以下になります。
- めちゃくちゃコンパクト
- とっても明るい
- 太陽光充電だけで充分電源をまかなえる
本物の火を使う燃料系ランタンの方が雰囲気バツグンなのですが、別途燃料も持ってく必要があったり面倒なので次点としました。
01推奨ギア
あればなお快適、便利な道具を紹介します。
タープ
雨の日では、ささっとタープを設営してからテントの設営をするとあまり濡れずに済むようです。また、大切なバイクを雨から守るためにも役立ちます。必須ギアに入れても良いくらいかもしれません。
筆者が選択したのはこちら。
「FLYFLYGO タープセット」
選定理由は以下になります。
- 4m×3mあってテントとバイクが余裕で入る
- 自由な形に設営できる
- シートバッグに収納できるサイズ
自由な形に設営するため、あわせて以下も購入してます。
「FIELDOOR アルミテントポール 2セット入り」
コット
コットとは簡易ベッドのことです。夏は風通しよくして涼しくでき、冬は冷気を遮断して暖かくできる、年中活躍するアイテムです。
また、ベッドとしてだけでなく、荷物を置いたりベンチにしたりと、あらゆる使い方が可能です。
最初はマットだけでいいかなと思ったのですが、地面から距離をとれるのでムカデなどの毒虫から身を守れるというのが購入の決め手でした(笑)
筆者が選択したのはこちら。
「WAQ 2WAY フォールディング コット」
選定理由は以下になります。
- ロータイプ/ハイタイプどちらでも使える
- ある程度知名度のあるメーカーだった
- コスパが良さそう
- 口コミが良かった
こちらも信頼できる日本のメーカーで評価も高く気になったのですが、価格の面でWAQに軍配が上がりました。
「オガワ キャンプ アウトドア ベッド ハイ&ローコットワイド」
焚き火台
キャンプといえば焚き火!焚き火を見ながら1杯というのが最高です。直火は禁止のキャンプ場がほとんどですので焚き火台が必要となります。筆者が選択したのはこちら。
「ヨーラー 折りたたみグリル バーベキューコンロ」
選定理由は以下になります。
- 組立不要!秒で設置・撤収。これほんとにすごい!
- コンパクト収納
- 同様の製品より断然安い!
最初は安価で軽量のこちらを購入したのですが、組み立てに悪戦苦闘・・・。慣れれば問題ないとは思いますが面倒なのでヨーラーの折り畳みを購入し直しました。
キャンプ用ハンガーラック
調理具や調味料、ランタン、手袋、ナイフなどキャンプ用品は結構な数がありますよね。とてもテーブルには置ききれません。そんなときとても便利なのがハンガーラックです。洗ったあとの調理具の干場にも大活躍です。
筆者が選択したのはこちら。
「Sutekus キャンプラック」
選定理由は以下になります。
- フックの数が多い
- 物干し袋付き
- 簡単に組み立てが可能
- 同様の製品より安い
グランドシート
グランドシートはテントと地面の間に敷くテント用のレジャーシートのようなものです。テント底面の保護や、地面からの冷気や湿気の遮断、防水の効果があります。バイク移動の際に雨が降ったら荷物の簡易雨除けとしても使えます。
テント底面より大きいと雨水が溜まってしまう恐れがあるので同サイズか小さめを選択するのがセオリーとなっています。筆者が選択したのはこちら。
「GENNKIGO グランドシート」
選定理由は以下になります。
- ちょうどよいサイズ
- とにかく安い
見た目を気にするのであれば、こちらの方が良さそう
「GEERTOP グランドシート」
ヘッドライト
キャンプ場の夜は真っ暗闇。手をあけて歩きたいときにとても便利です。筆者が選択したのはこちら。
「Lepro ヘッドライト 電池式」
選定理由は以下になります。
- 電池式がよかった
- 防水
- とにかく安い!
筆者は価格を重視しましたが、信頼できるブランドであればこちら
「モンベル パワー ヘッドランプ」
ナイフ
調理やちょっとした工作に必須なナイフ。ステンレスの方が一般的ですが、カーボンスチールの黒錆化した見た目が抜群にカッコいいので、筆者が選択したのはこちら。
「オピネル アウトドアナイフ No.9 カーボンスチール」
選定理由は以下になります。
- 定番中の定番、オピネル
- カーボンスチール製
- コスパが最高
錆びにくいステンレス製はこちら
ナタ・ノコギリ
焚き火をする場合、キャンツーではキャンプ場で薪を買うことが多いと思います。その場合はナタだけで良いかもしれません。筆者の場合はそのあたりで枯れ木を拾ったりして使うことも想定されるのでノコギリもあったほうが良いかなと思い、筆者が選択したのはこちら。
「KAKURI ナタとノコ」
選定理由は以下になります。
- ナタもほしいしノコギリも欲しかった
- 初心者向け
- 口コミがよかった
トーチバーナー
調理にもつかうガス缶につけるだけでバーナーに早変わり。薪への火付け、炭熾し、料理の炙りにも使えます。筆者が選択したのはこちら。
「令和革新モデル トーチバーナー 」
選定理由は以下になります。
- 360℃全方向使用可
- 温度調節が可能
- 安い
ライター
ちょっとした火付けには、先の長いターボライターが便利です。
「コールマン ジェットフレイムハンディライター 」
ペグハンマー
テントに付属のものでも大丈夫ですが、専用のペグハンマーの方が確実に力が入りますし、ペグを抜くのも楽です。
「YOGOTO ペグハンマー」
最初、筆者はナイフを買うつもりがなかったのでこちらを購入しました。
「ペグハンマー マルチツール」
モバイルバッテリー
忘れてはいけないのがモバイルバッテリー。バイク側装備編でも紹介しますが、バイクに乗っている間は電源を取れるとして、バイクが動いてないときに充電できるモバイルバッテリーは必須といっても過言ではないアイテムです。心配性な筆者は大きめを選択。なんと63200mAh!スマホを10回は充電できます。気休めながらソーラーと手回し充電も可能です。
「ソーラーモバイルバッテリー」
長文ご覧いただきありがとうございました。次の記事ではバイク側に必要なものをピックアップしてみたいと思います。
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