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フラットヘッド

ヴィンテージハーレーの中で、1番長く生産されたエンジンがフラットヘッドです。フラットヘッドは、サイドバルブエンジンを搭載するモデルの俗称となります。

非常にシンプルな構造で、メンテナンス性に優れタフであることから、軍用車としても採用された歴史があります。
和製ハーレーと呼ばれる陸王もフラットヘッドで、元はVLの国内生産から始まりました。

また、1952年に販売された「モデルK」は、スポーツスター直系の先祖となります。

このように歴史も長く、今でも愛され続けているエンジンなのです。

フラットヘッド車体

名前の由来

エンジン上部(ヘッド)を取り外すと、バルブやピストンが平らに並んでいることからフラットヘッドと言われます。

フラットヘッドのエンジン

歴史・背景

ハーレー社の代名詞でもあるVツインですが、完成したのは1909年と言われています。吸気弁が排気弁の上に位置することを示すIOE(inlet-over-exhaust)方式のオホッツバルブです。
このオホッツバルブを搭載したJDが発売されたのが1921年です。当時、これが最新の技術で、1925年まではその改良に力を注いていました。

ところが、1920年代の半ば以降、ライバルのインディアン社を含めアメリカの主流となったのは、サイドバルブエンジンのフラットヘッドでした。
フラットヘッドの台頭は、一節にはオホッツバイブのメカノイズが原因とも言われていますが、やはりメンテナンス性の良さとタフさに軍配が上がったのでした。

幸いにもハーレー社は軽量車の分野に参入し、フラットヘッドの研究もしていたことで、満を持して1929年にハーレー社初のフラットヘッドVツインエンジンの「45ツイン」D系を発表しました。これは排気量が小さいことからベビーツインの愛称でいまでも人気を博しています。

販売期間

1929年から1974年の45年間販売されました。

種類とモデル

D系

製造期間:1929年~1933年

750cc(45キュービックインチ)

R系に引き継がれる

VL

製造期間:1930年~1940年

1,200cc(74キュービックインチ)

R系

製造期間:1934年~1936年

750cc(45キュービックインチ)

W系に引き継がれる

UL

製造期間:1936年~1945年

1,340cc(80キュービックインチ)

W系

製造期間:1937年~1952年

750cc(45キュービックインチ)

市販モデルのWL、軍用車のWLA、レーサーのWR, WLDR

モデルK

製造期間:1952年~1956年

744cc

K, KH, KHKの3種類

サービカー

製造期間:1932年~1974年

750cc(45キュービックインチ)

最終更新日時:

Author:エージェントY

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