お熱の原因
1954 FL1200 PANHEADの納車整備。エンジン始動性もよし、加速もよし、ブレーキもよーし、ということで「JOINTS 2024~カスタムバイクショーに乗って参加したい!」というお客様のご要望には応えられそうだな!なんて思ってたら、、、甘かったぜぃ_| ̄|○
10分位走ると、加速が、ん!?伸びない。20分位走っていると、重症な花粉症のおれのようなクシャミ。
こりゃマズイな、と、押してお店まで帰ることになり、鋭意ダイエット中のおれのために良い有酸素運動ができたとさ・・・。
充分に冷めてからオイルを変え、エンジンを始動してデータを取ると、10分位でプラグホールあたりの温度は180度を超え、20分で250度!?そんなわけある!?油温も140度。まあ、オーバーヒートであることは間違いなさそうだが、安物のレーザー温度計も怪しいね。
この車体は、バッテリー、プラグ、コイル、ポイント、コンデンサーは交換済み。点火時期も調整済み。リングギャップも問題なし。あとはオーバーヒートするならオイルラインだよなーと。
ま、とりあえず、バラすっきゃねーべな。
ヘッドにオイルが来ていないということはなかった。が、もうバラしたついでにヘッドのオーバーホールすっか。
ロッカーの状態は良い。クリアランスも合格点。
エキゾーストのバルブとバルブガイドのクリアランスが大きい。特に4番は0.3mmもある。
バルブはパンヘッド後期のものが入っていた。4番のバルブだけ前期もの。曲がりはないが、排気バルブは交換。
バルブの突き出し量を見てみる。シートが純正の鋳込み銅なので柔らかく減り気味で、突き出し量は基準をちょい超えてる。シートカット・すり合わせしたら作用角がヤベー感じになりそうなんで、ホントはシートも変えちゃいたいけど、お客様と相談して断念。
ということで、カーボンを徹底除去して状態確認。
ガイドの末端が変にカットされてるで、バルブのテーパー部と当たってたのか?と疑うも当たってなかった。シートとの当たりも良好。
ヘッドをチンチンに温めて(これって方言らしい)鉄製バルブガイドをヌキヌキするぜ。
抜いたヘッド側の穴をきれいにしましょ。へんな傷もなく良好。
生爪さんで内径リーマー加工。
外径加工して、オイル逃げ、カーボン逃げ加工。
C面とって熱して圧入。
ということで今日はここまで。心霊系ユーチューブ動画を見て、猫を抱いて震えながら寝るぜ。
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