46ナックル OH#3 クランクケース分割
3日目、前回の続きで今日はクランクケースの分割と測定を進めていきます。
クランクケースをプラスチックハンマーで叩いて分割させます。
ハーレー独特の鼓動感の源、フライホイールが出てきました!
こちらは分割したケースです。純正の刻印が裏側にもありますね。
フライホイールのスプリケットシャフト側とピニオンシャフト側です。純正ナックルのフライホイールでとりあえず安堵。
偏芯検査器に乗せてクランクの状態を測定します。
ドライブ側 0.1mm、タイミング側 0.08mmの偏芯があります。これを後に、0.01mm から 0.02mmを目指してクランクの芯出しという作業を行います。
メカノイズの原因と思われる、ビッグエンドのガタを測定します。
フロント 1.5mm、リヤ 0.9mmのガタがありました。やはり結構あるみたいです。
状態の把握ができたので、クランクピンを外して、フライホイールを分割していきます。
これから、色々な部品を測定していきます。ノギスの読み方や、マイクロメーターの使い方、シリンダーゲージの使い方のレクチャーを受けます。
ノギスなんて、読み方を中学の時に習って以来、使ってないですねw
マイクロメーターやシリンダーゲージは初めてです。
クランクピン、ローラーを測定します。
ビッグエンドを測定します。
スプロケットシャフト、スプロケットシャフト側ケースのレースを測定します。
ピニオンシャフト、ピニオンシャフト側ケースのレースを測定します。
このような感じで、各部品を測定し、必要なものがあれば部品を注文してもらいます。
クランクシャフト、クランクピンは少々虫食いがあるので交換します。ベアリングレースにも虫食いがあるので後々ラッピングという作業で消すことになるようです。
本日はここまで。初めての作業ばかりであっという間の1日です。腰下なんて見る機会ないですからね。次回が楽しみです。
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