46ナックル OH#5 シリンダー、ロッカー周り分解測定
5日目、シリンダー測定、カムギア測定、ロッカー周りの分解・測定を進めていきます。
01シリンダーを測定します。
このようにシリンダー下部に前後のピストン同士が当たらないように逃げがあります。
内部の傷の具合を確認。それなりに傷がありますね。
シリンダーの内径は、87.33mm 〜 87.37mm位。元々ELのシリンダーは84.1mmとのことなので、かなり大きくしてあります。。。
FL1200ccのSTDサイズのピストンは87.3mmなので、クリアランスも0.03mm 〜 0.04mm位と小さめだったようです。
EL1000ccのMAXオーバーサイズのピストン(.080”)は、ピストン径が86.2mm程度なので、通常これが限界とするとクリアランス0.05mmとして、86.25mmが限界ライン。とすると、87.37mmというと楽勝で限界突破ということに。。。
相当肉薄となっていると思われるのでこれ以上ボーリングできないと予想。ボーリングできないとスリーブを入れることもできません。これは交換しかないかな(泣)
02カムギアを測定します。
アンドリュース製のカムが入ってました。ギヤーを測定します。カラーコードだとグリーンに分類されるサイズでした。対するピニオンギアもグリーンのサイズであれば良いのですが、ピニオンギアは純正が入っていてだいぶくたびれてる感じです。ただ、ピニオンギアは新品でもまともなものがないらしく、程度の良い中古を探すか、これを使ってカムを合わせるか検討します。
03ロッカー周りを分解していきます。
ナックルの名前の由来であるロッカーカバー、かっこいいですね!
ちゃんと左右ともに純正の刻印がありました!
ロッカーアームのボールピンがロウ付けされていたのですが、一部、ガタが出てしまってます。
04ロッカーアームシャフト計測
それほど減ってないので、このまま使えるようです。一安心。
本日はここまで。次回はロッカーアーム側の計測です。
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